2019年03月14日

土室圭『徒然日和(1)』

〈2019年漫画感想7冊目〉
土室圭『徒然日和(1)』


田舎の女子高生4人組を主人公とした微百合系日常漫画の第1巻。
取り立てて特別なことが起こるわけではない日常が楽しく描かれます。
4人組の中で一番の好みは明るく割と適当な感じのある七椰。
この七椰としっかり者の実里の組み合わせは大変尊いです。
ふたりは同居していることもあって,そのあたりの描き方も良い。
七椰と実里の休日が描かれる第5話「オムライス」は今巻で一番好きなお話です。
残るふたりは小柄で可愛い小春と美人だけど残念な部分も多い真冬。
小春は典型的な主人公という感があって逆に印象が強くありません。
寧ろ,その美人さとは落差の激しい残念さが強烈な真冬が面白いです。
このふたりはもともと幼馴染ということで,そのあたりの関係も素敵。
互いの寝顔をこっそり撮って眺めている姿に微笑ましさを感じます。
バスケ部の草壁先生や美術部の川井先生も端役ながら魅力的。
このふたりは今後の登場に期待をしたいと思います。

(一迅社 2018年)
タグ:土室圭
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2019年03月13日

三原和人『はじめアルゴリズム(6)』

〈2019年漫画感想6冊目〉
三原和人『はじめアルゴリズム(6)』


天才数学少年を主人公としたジュブナイル漫画の第6巻です。
相変わらず,数学要素は難解で理解できない部分も相当数あります。
それでもなお数学は面白いということが存分に伝わってくるのが素敵。
ただ,バナッハ・タルスキーの定理とかになると本当にお手上げ。
論理学の領域に至った数学は殆ど読み流しになってしまいました。
じっくりと時間をかけて検証していけば,もう少し理解できるかもしれませんが。
一方でハジメを巡る人間関係も徐々に変化の様相を見せます。
猫のミー太郎の死を受け入れるために数学を駆使するというのがハジメらしいです。
また,小学校生活は本当に楽しそうで羨ましい。
英国に渡ったテジマも様々な意味での成長を見せてくれます。
一方でやや不穏なのがハチちゃんかなあ。
ハジメに近づくための努力が逆にハジメとの差を実感させられたというのは辛い。
この先の展開にやや不安を感じてしまいます。

(講談社 2019年)

posted by 森山樹 at 06:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画感想

2019年03月12日

入江亜季『北北西に曇を往け(3)』

〈2019年漫画感想5冊目〉
入江亜季『北北西に曇を往け(3)』


風雲急を告げる展開が相次ぐ『北北西に曇を往け』の第3巻です。
前巻はほぼアイスランドの紹介という感じでしたが,今巻はミステリ要素が濃厚。
まるで関係のなさそうだった依頼が三知嵩に繋がるのが良いです。
フレイヤやシグルーンといった新たな登場人物も魅力があります。
そして,その本性の一端が明かされる三知嵩の不穏な雰囲気がたまりません。
慧と同様に三知嵩も通常は持ちえない特殊な能力を保有するということなのでしょう。
これが血統的な要素かどうかが今後の物語の大きな焦点になりそうです。
その三知嵩の不穏さを直感的に見抜くリリヤの存在も面白い。
慧との関係を含めて立ち位置が非常に楽しみです。
また,前巻程ではないにせよ,アイスランドの紹介も勿論あります。
特に今巻では同性婚に対する非常に先進的な視点が紹介されました。
改めてアイスランドという国の奥深さを実感します。

(角川書店 2019年)
タグ:入江亜季
posted by 森山樹 at 21:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画感想

2019年03月10日

購入記録(2019.03.10)

入江亜季 北北西に曇と往け(3) 角川書店 ¥670
三原和人 はじめアルゴリズム(6) 講談社 ¥659

『北北西に曇を往け』は現段階での最新巻。
清の帰国で再び探偵業を再開する慧の活躍が見られそう。
前巻で描写されたアイスランドの自然も折々に触れて欲しいもの。
また,冊中に入江亜季の手による紫堂恭子『辺境警備』の宣伝が入っていました。
これはちょっと嬉しかったです。
『はじめアルゴリズム』は先月の買い逃し。
数学を題材にした大好きな作品です。
連載を追いかけていないので展開が楽しみです。

〈2019年漫画購入覚書〉 計35冊
posted by 森山樹 at 12:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 購入記録

2019年03月09日

入江亜季『北北西に曇を往け(2)』

〈2019年漫画感想4冊目〉
入江亜季『北北西に曇を往け(2)』


三知嵩の殺人犯疑惑には微塵も触れられなかったのは拍子抜け。
日本から来た慧の親友である清とのアイスランド観光が主軸となります。
しかし,それだけで十分に面白いのが素敵。
もともとアイスランドは好きな国のひとつですが,憧憬が更に増した感があります。
冒頭のお話で描かれるラム・チョップが美味しそうでなりません。
また,その雄大な大自然も非常に魅力的。
特にやはりオーロラは一度は実体験してみたいものです。
残念だったのはカトラやリリヤの出番が若干少なかったこと。
それでも,それぞれに存在感を見せていましたけれども。
次巻では清の帰国後の物語となる模様。
改めて三知嵩の真の姿に物語の焦点が当てられることになるでしょう。
ミステリ要素が強くなることを期待したいと思います。

(角川書店 2018年)
タグ:入江亜季
posted by 森山樹 at 18:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画感想