2019年03月21日

村山慶『セントールの悩み(18)』

〈2019年漫画感想9冊目〉
村山慶『セントールの悩み(18)』


人馬や竜人,翼人,人魚らが織りなす架空の人類史の第18巻。
と言っても,堅苦しさは微塵もなく可愛い女の子の日常を愛でる作品です。
一部に思わせぶりな設定が語られる回もあるのは興味深い。
まあ,本当に思わせぶりなだけで終わってしまうことも多々ありますが。
基本的に物語性はなく,異形の美少女たちの日常風景が描かれます。
以前に比べて主人公の姫乃の出番が減っている感はありますね。
代わって,三つ子のちーちゃんやすえちゃん,紫乃らが活躍しています。
ただ,やっぱり一番好きなのは委員長こと真奈美かなあ。
ちーちゃんやすえちゃんの姉ということで出番が優遇されている気がします。
今巻には体育祭のお話が収録されており,普段とは異なる衣装が嬉しい。
チアリーダーの真奈美や学ラン姿の姫あたりは非常に眼福でありました。
また,天音の主人公回も面白かった。
姫や羌子に甘える姿が実に可愛かった。
尤も,彼女の本質はその後のある意味凶暴な姿なのでしょうけれども。
獣人たちの織り成す架空の人類史という思考実験的な側面も楽しい。
今後も末永く続いて欲しい作品です。

(徳間書店 2019年)

タグ:村山慶
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2019年03月20日

購入記録(2019.03.20)

高尾じんぐ 間取りはどれにする?(1) 徳間書店 ¥626
土室圭 徒然日和(2) 一迅社 ¥734
片山ユキヲ 夜明けの旅団(2) 講談社 ¥670

『間取りはどれにする?』は『くーねるまるた』の高尾じんぐの新作。
建築に関係のある漫画ということみたいです。
いつもどおりの緩い作風であることを期待します。
『徒然日和』は1巻に引き続き2巻も購入してみました。
田舎を舞台とした女子高生たちの日常漫画です。
更にかつて女子高生だった大人3人組の登場もあるらしく楽しみ。
『夜明けの旅団』は先月の買い逃し。
というか,刊行されていることにまるで気が付いていませんでした。
第二次世界大戦末期を舞台としたナチス×ゾンビという趣味的漫画です。
その美しく残酷なホラーアクションぶりがたまらなく素敵。
今後の更なる展開が楽しみな作品です。

〈2019年漫画購入覚書〉 計42冊
posted by 森山樹 at 21:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 購入記録

2019年03月19日

皆川亮二『海王ダンテ(7)』

〈2019年漫画感想8冊目〉
皆川亮二『海王ダンテ(7)』


オーストラリアでの激戦を経たダンテたちの新たな戦いの舞台はエジプト。
新たに考古学者のジェーン・カーター女史が仲間として加わりました。
一見地味な眼鏡女子ですが,こういう人物が異常に強いのが皆川作品の常であります。
ジェーンも体術,短剣,鞭を駆使して割と暴れてくれるのが嬉しい。
それでも常識側の人間ではあります故,ダンテの魔導器には動揺するのが可愛い。
そして,敵方にも新たにフランシス・ロロノアが登場しました。
これまでにない残虐な海賊だけにかなりの難敵となりそう。
更に手にする武器が魔剣フラガラッハというのが手に負えません。
実際に対峙したアルビダをも圧倒するその技量は厄介そのものであります。
現在のところ,物語はエジプトの砂漠の地下帝国,冥界を舞台となっています。
冥界の番人であるセトの想定外の変化の理由が鍵を握ることでありましょう。
そして,「構成」を携えたナポリオに「生命」を持つジョゼも参戦。
「要素」の主であるダンテを含めた三人が勢揃いしての戦いは苛烈となりそう。
この三人を本の持ち主に仕向けたコロンバスの真意も明かされて欲しいものです。
フラガラッハと同化しつつあるロロノアの変化も気になるところ。
主役級がほぼ全て登場して迎える激突の末に注目したいものです。

(小学館 2019年)
タグ:皆川亮二
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2019年03月18日

ハルタvolume.62



〈欅姉妹の四季〉
 温泉篇の続き。ということで,肌色成分多めです。瞳はかなり犯罪っぽい気がするけど。温泉宿に限らないけど床や階段の軋み音は気になりますね。しかし,意外に混浴に動じていないように思うのは気のせいか。次回からは自宅に帰るようです。日常の風景が楽しみ。

〈山を渡る〉
 大山から深夜下山を余儀なくされた新入部員の3人。まあ,同じことを先輩がしているので,これも伝統ということになるのでしょうか。そして,登山の三種の神器の残りひとつはヘッドランプか。自分もザックと思っていました。何はともあれ,大山登山は成功ということで何より。登山に目覚めた3人の活躍が楽しみです。

〈ふしぎの国のバード〉
 今回,バードが直面する日本の風習は葬儀。ハレとケの文化であることを実感します。この時代だから,基本的にはまだ土葬ですね。神式ではなく仏式というのは廃仏毀釈が徹底されていなかったということなのでしょうか。このあたりは調べてみたいと思います。

〈煙と蜜〉
 12歳の姫子が大変可愛らしい。文治さんとの年の差カップルというのが大変に自分の子のみであります。しかし,文治さんは悪人面だよなあ。何か裏がありそうなのだけど,普通にいい人な気もして不思議な魅力があります。姫子に見せる笑顔は素敵ですしね。

〈乙嫁語り〉
 番外篇というかユスフとセイレケが主人公の回です。作者の趣味が大爆発。偶にこの種の性的嗜好の露出がありますね。これまで特に目立った活躍はなかったのですが,セイレケが非常に魅力的。そりゃ,ユスフも最高って言うよ。なんというか,これまでの中でも一番好きなお話でありました。セイレケももう少し出番が欲しいですね。
 
〈北北西に曇と往け〉
 三知嵩絡みで不穏な展開が続く中で今回は番外篇。アイスランドを舞台に慧とリリヤのジョギングが描かれます。リリヤが普通に可愛くて素敵。慧の不純な目的に気づく洞察力も楽しいです。そして,すっかり清と仲良しになっていました。日本に帰国した清のことを折に触れて描いてくれるのは嬉しいです。

〈ダンジョン飯〉
 ライオスとファリンが冒険に出る契機が描かれる回です。意外に大した話ではないのが,この兄妹らしいところ。ドラゴンと同化したファリンを救うためにセンシが提案した方策が食べることというのは如何にもこの作品らしくて良いです。そして,ナマリやシュロー,カブルーに加えて遂にエルフたちが動き出しました。大きな展開を迎えそうな予感があります。
 
〈燕とはさみ〉
 最終回。10年を経て,すっかり大人の女性になった燕の姿が大変美しい。それでいて,昔の面影もきちんと残しているというのが良い。ドジなところとかね。そして,創との関係も微笑ましくて実に理想的な最終回でありました。改めて最初から燕の成長を読み返したくなりますね。
タグ:ハルタ
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2019年03月17日

購入記録(2019.03.17)

中村哲也 キツネと熊の王冠 角川書店 ¥778
山田果苗 東京城址女子高生(2) 角川書店 ¥670
皆川亮二 海王ダンテ(7) 小学館 ¥724
村山慶 セントールの悩み(18) 徳間書店 ¥734

『キツネと熊の王冠』は〈王冠〉シリーズの第2作目。
ドイツビールに関わる人々の姿が描かれる大好きなシリーズです。
第3作目もそろそろ連載が始まる筈なので楽しみ。
『東京城址高生』は東京都に点在する城址を巡る漫画。
それだけなのに何故かものすごく面白い。
今回は題名に反して東京以外のお城も訪れることになります。
『海王ダンテ』は新たな舞台としてエジプト篇が開幕しました。
如何にも皆川亮二らしい作品展開に期待せざるを得ません。
『セントールの悩み』はいつの間にか18巻。
架空の人類史としての想像実験的な作品として楽しいです。
獣人好きにはたまらないものがあります。

〈2019年漫画購入覚書〉 計39冊
posted by 森山樹 at 19:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 購入記録