2015年06月04日

久織ちまき『聖闘士星矢セインティア翔(5)』

〈2015年漫画感想9冊目〉
久織ちまき『聖闘士星矢セインティア翔(5)』


 黄金十二宮篇に突入した『聖闘士星矢セインティア翔』の第5巻。とは言え,これまでどおりにあくまでも『聖闘士星矢』本篇の裏側で密かに行われていたもうひとつの戦いを描くことに終始しています。よって,物語としてはそれ程派手なものにはなり得ていません。これはこれで面白いのですが,やはり激しい戦いを楽しみたいのも事実。今巻の終わりに新たな戦いの萌芽が見られるので期待したいところです。此処までのところ,微妙に揺れていた物語の本筋は邪神エリスと彼女の憑代にされた響子との戦いということに落ち着きそう。事実上,黄金十二宮篇は今巻で完結していますので,今後の戦いは海皇ポセイドン篇の裏面ということになるのでしょうか。同時進行で語られる物語だけに本篇との関わりにも注目したいものであります。此処から先は聖闘少女たちが守るべき女神アテナは常に捕らわれの身となってしまうのですけれども,そのあたりを如何に物語に絡めるかが楽しみです。

 新たに黄金聖闘士の魚座アフロディーテ,蟹座デスマスク,双子座サガが登場。特にアフロディーテの立ち位置は大変好み。最近の〈聖闘士星矢〉の中で描かれる自分なりの正義を貫く黄金聖闘士としても魅力を存分に発揮しています。城戸沙織との会話が非常に格好いいです。一方でデスマスクは自らの正義を執行する為には手段を選ばない非道な面を見せます。単純に悪とは断言出来ない存在感が素敵。サガは基本的には本篇通りの描写ですが,彼に巣食っていた邪気が彗星レパルスと合わさることで再び邪神エリスの復活となる模様。聖闘少女たちの真の戦いはこれから始まるのかもしれません。その聖闘少女として新たにカシオペア座のエルダが登場。敵対したデスマスクに評価される程には強さを備えているようです。そのうちに翔子たちとも合流することになるのでしょう。一方で冠座のカティアは女神アテナの元には戻らずにやるべきことを果たす道を選びました。鷲座の魔鈴のもとで修業を積む翔子,美衣,シャオリンと5人の聖闘少女たちの進む道は分かたれましたが,いつかはひとつになって戦う姿を見たいものです。彼女たちを導く魔鈴とマユラもいいですね。

 十二宮の戦いで聖域を支配していた偽りの教皇サガは滅び,再び女神アテナが再臨することになりました。しかし,マユラが感じ取った地中で動き出した新たな悪との戦いが聖闘少女たちを待ち受けています。現段階ではその新たな悪の正体は不明ですが,翔子が感じ取った響子の気配からも邪神エリスであることは間違いない筈。但し,サガの復活を思わせる描写もあるのが不穏なところ。かつて対峙し,現在は行方不明となっているオリオン座のリゲルの再登場もありそうです。翔子,美衣,シャオリン,カティア,エルダと5人になった聖闘少女と女神アテナの新たな戦いを大いに楽しみに期待したいと思います。魔鈴が登場したので蛇遣い座のシャイナやカメレオン座のジュネといった女性聖闘士の登場もあり得るかもしれません。
posted by 森山樹 at 06:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画感想
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