2015年03月04日

久織ちまき『聖闘士星矢セインティア翔(4)』

〈2015年漫画感想5冊目〉
久織ちまき『聖闘士星矢セインティア翔(4)』


 女神アテナに仕える聖闘少女たちの戦いを描く『聖闘士星矢セインティア翔』の第4巻です。表紙にもあるようにペガサス座の星矢がまさかの登場。翔子に進むべき道を指し示す重要な役割を果たしています。銀河戦争も始まり,原作本篇の裏側で起きていたもうひとつの戦いを描くという側面が強くなってきました。当初の印象とは大分異なりますが,これはこれで十分に楽しい。新たな解釈での黄金十二宮篇と捉えることも出来そうです。蠍座のミロに続いて,教皇を騙る双子座のサガ及び彼に従う魚座のアフロディーテも姿を見せました。このまま何らかの形で全ての黄金聖闘士が登場してくれると嬉しいのですけれども。なお,今巻末の段階ではアフロディーテによってアテナこと城戸沙織が聖域に連れ去られるという原作にはない展開を迎えています。どのように進むのか楽しみでなりません。

 新たな聖闘少女として,小熊座のシャオリンが登場。その名の通り,中国系の少女です。まだまだ未熟ですが,アテナへの忠誠心は本物。イルカ座の美衣と並んで,翔子の心強い仲間となりそうです。そして,1巻から名前だけは登場していたカティアが遂に本篇に姿を見せました。但し,教皇を盲信し,アテナに敵対する存在としての登場というのが辛い。氷を操る冠座の聖闘少女としての彼女の行く末が気になります。そして,マユラが孔雀座の聖闘士としての圧倒的な実力を見せてくれました。女聖闘士の頂点に立つというその力は白銀聖闘士ふたりを相手にしても全く揺るがない程。鷲座の魔鈴や蛇遣い座のシャイナとの共闘が今から楽しみです。なお,教皇の命を受けてカティアとともに城戸沙織を急襲したふたりの白銀聖闘士は南十字座のゲオルクと盾座のユアン。前巻に登場したオリオン座のリゲルとともに劇場版『聖闘士星矢 邪神エリス』を意識しているのがよく分かります。このあたりは作者の原作愛が如実に感じられるのが嬉しい。この姿勢を貫いて欲しいものです。

 銀河戦争が始まり,原作と同時間軸を描くというのは他の〈聖闘士星矢〉とは一線を画しています。このまま黄金十二宮篇までは少なくとも描かれることになるのでしょう。叶うならば,海皇ポセイドン篇や冥王ハーデス篇あたりも読んでみたいもの。翔子が星矢に,美衣が瞬に,シャオリンが紫龍に,カティアが氷河に,それぞれ重なる印象がありますので,一輝を想起させる聖闘少女もいずれ登場するのかな。原作を重要視しながらも独自の展開で楽しませて欲しいものです。次巻はアテナ沙織と双子座のサガの対峙という局面が用意されているのが待ち遠しい。如何なる戦いが紡がれるのか楽しみにしています。
posted by 森山樹 at 21:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画感想
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