2015年10月07日

ゆでたまご『キン肉マン(52)』

〈2015年漫画感想25冊目〉
ゆでたまご『キン肉マン(52)』


 許されざる世界樹を舞台に完璧超人始祖と正義超人,悪魔超人との戦いが描かれる『キン肉マン』の第52巻です。今巻の中心となっているのはバッファローマンとガンマンの激戦ですが,ともに圧倒的な膂力の持ち主故に迫力のある死闘が楽しめます。悪魔将軍が此処までも高くバッファローマンのことを買っていたというのは意外でありました。確かに魅力的な超人ではあるのですが,或る意味では悪魔将軍の後継に指名されたようなものですからね。尤も,現時点で悪魔超人側の戦力と言えるのはバッファローマンを除けば,最早サンシャインしか残っていないのですけれども。完璧無量大数軍のダルメシマンとジャック・チーのふたりを倒す大金星を挙げたブラックホールの再投入は流石に無いでしょうからね。ペンタゴン変身も含めて,もう一度その戦いを観たい超人ではあるのですけれども。盟友アシュラマンの死を受けてのサンシャインの今後の戦いも気になるところ。悪魔超人側の物語からも目が離せません。

 悪魔将軍の言を受けて覚醒したバッファローマンはガンマンを圧倒しました。とは言え,ガンマンも完璧超人始祖の名に恥じない強さを見せてくれたのが嬉しい。ストロング・ザ・武道こと超人閻魔に対する忠誠心も素敵でありました。彼の唯一の嘘が何であったのかは最早知る由もありませんが,恐らくはその真眼で超人閻魔の真実を覗いていたのではないかと推察されます。このあたりはいずれ明かされて欲しいもの。そして,この対決に続いてのラーメンマンとネメシスの戦いも注目したいものです。あのロビンマスクを沈めたネメシスは恐らくはラーメンマンも倒すことになる筈。その出自がキン肉王家にあることは予想の範疇にありましたが,キン肉マンの大叔父にあたる存在であることが明言されました。あまりの才能故に幽閉を余儀なくされた若き日のネメシスが如何に完璧超人の陣営に加わることになったのか楽しみです。最終的にはキン肉マンと戦うことになるのは当然でありましょう。或いはその際にはキン肉マン&悪魔将軍VS超人閻魔&ネメシスという布陣になるのかもしれませんけれども。尤も,その前にブロッケンJr.VSサイコマンとテリーマンVSジャスティスマンの戦いも残されています。どちらも完璧超人始祖が勝利する気はしますね。ジャスティスマンはやや迷いを感じるので負ける可能性も感じますけれども。流石にブロッケンJr.が勝利するのは厳しいのではないかなあ。

 様々な因縁が絡み合い,戦いだけでなく物語として非常に楽しいです。此処まで明確に超人史が描かれることになるとは思ってもいませんでした。現在のところ,各陣営の首領は戦況を見守っている状態ですが,早く彼らも戦いに参戦して欲しいものであります。また,キン肉大神殿に封じられているシルバーマンの動向も鍵を握りそう。シルバーマンはキン肉王家の開祖ということが明らかになったことで,キン肉マンと悪魔将軍も遠い血縁関係にあることが判明しました。このあたりは今後に影響を及ぼすことになるのかな。いずれにせよ,正義超人と悪魔超人,完璧超人の三つ巴の戦いの果てに何が待ち受けているのか楽しみでなりません。
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posted by 森山樹 at 06:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画感想