2019年07月18日

ハルタvolume.66



〈北北西に曇と往け〉
姿を消した三知嵩を追って風邪を引いた慧のお話。
なんだかんだで世話を焼くリリヤが可愛いです。
カトラの立ち位置もいいですね。
リリヤがチェロを演奏出来るのが明らかになった回でもありました。

〈ふしぎの国のバード〉
雄物川で出逢った夫婦とバードたちの触れ合いが描かれます。
結婚と離縁の風俗がなかなか興味深くて楽しい。
17度も結婚している夏さんの蓮っ葉さがたまらなく好み。
強く美しく格好良い女性の姿に憧れを持ちます。

〈煙と蜜〉
文治と姫子の香水と匂いを巡るお話。
年の差カップルのいちゃいちゃ感が素敵。
そして,姫子が15歳になったら文治と正式に結婚するとのこと。
これからの3年間が如何に描かれるのか楽しみです。

〈乙嫁語り〉
アニスとシーリーンの街へと戻ってきたスミス一行。
ふたりの乙嫁とタラスとの邂逅が興味深いです。
そういえば乙嫁同士の出逢いというのはこれが初めてかしら。
当初から知り合いだったアミルとパリヤさんは除いてですが。
三人の語らいの妙にきらきら感が楽しかったです。

〈ヴラド・ドラクラ〉
オスマン帝国皇帝メフメトII世が遂に本格的に登場。
かつて捕虜とされていたヴラドとの因縁が再燃します。
ワラキア公国に事実上の宣戦を布告したメフメトが今後の敵となりそう。
串刺し公と征服者の激突に期待せざるを得ません。

〈ダンジョン飯〉
チルチャックの家族を巡って取り沙汰されるお話です。
本筋は全く進んでいませんが,如何にもこの作品らしくて大好き。
年頃の娘として恋話に興味津々のマルシルが可愛いです。
バイコーンを捕らえる為の七つの大罪作戦も楽しかった。
割とポンコツな気もしますが。
異種族の文化的相違を盛り込んでくれるのは本当に面白いです。

〈欅姉妹の四季〉
番外篇。
欅姉妹たちが留守の間に金魚の世話をする兄弟のお話。
卵を選別する地道な姿が良いです。
欅姉妹が喜ぶ姿を見れば苦労が報われたのではないでしょうか。

〈山を渡る〉
丹沢山地登山の後半戦。
ガレ場やハシゴ場,鎖場といった難所が本格的な登山らしくて良い。
その果ての達成感はたまらないものがあるのでしょう。
この作品を読むと山登りをしたくなって困ります。
体力的になかなか難しいでしょうけれども。
タグ:ハルタ
posted by 森山樹 at 06:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑誌感想

2019年07月16日

購入記録(2019.07.16)

久正人 カムヤライド(2) リイド社 ¥670
佐々大河 ふしぎの国のバード(6) エンターブレイン ¥670

『カムヤライド』は神世の時代を舞台とした久正人の変身ヒーローもの。
如何にも趣味が爆発という感じが楽しいです。
連載で読んでいると分かり難かったので単行本でのまとめ読みに期待します。
相変わらずデザインは素直に格好いいんですよね。
『不思議の国のバード』はイザベラ・バードを主人公とした紀行もの。
明治時代の日本の風俗が英国人女性の目から描かれます。
様々な意味での伝統の断絶が興味深いものがありますね。

〈2019年漫画購入覚書〉 計107冊
posted by 森山樹 at 12:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 購入記録

早川パオ『まどろみバーメイド(5)』

〈2019年漫画感想60冊目〉
早川パオ『まどろみバーメイド(5)』


美しき女性バーテンダーの世界を描く作品の第5巻です。
表紙のアシュレイ・フーが素直に格好いい。
今巻は日代子のお見合いから始まる一連の物語が中心となります。
フレアバーテンダーの奥深さが非常に興味深い。
パフォーマンスと味を両立させねばならないフレアの世界が素敵です。
そして,電話だけで望まれるカクテルを瞬時に選べる雪も素晴らしい。
日代子の姉のひとりである嗣実が味方になってくれる伏線なら嬉しいです。
また,日代子と雇用主の人見店長との関係もなかなか良い。
人見店長が示したフレアバーテンダーを続ける為の条件は難易度が高いもの。
実際に失敗した日代子が如何に立て直すかが今後の注目と言えるでしょう。
一方で海神さんやアシュレイ等の脇を固める人物に焦点を当てたお話も楽しい。
特にソムリエとしてバーテンダーとは違う視点で絡む海神さんは面白い。
ホテルエリシオン側が舞台となるときには出番が増えそうですね。
若尾さんとともに今後の活躍を期待したいものです。
真絵さんとの関係はちょっと気になるところでありますが。
ホテルエリシオン陣営では男性陣の語りも楽しかった。
早馬支配人と余呉さんのカクテル談義に心惹かれました。
そこに人見店長が絡んでくる展開も素敵です。
騎帆や祥子,シャノンに出番が少なかったのは残念。
登場人物が増えたので割を食う人物が出来るのは仕方がないのですけれど。
停電という窮地の中で日代子が如何に事態を打開するのか楽しみ。
続きを期待したいと思います。

(芳文社 2019年)

タグ:早川パオ
posted by 森山樹 at 06:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画感想

2019年07月12日

灰原薬『応天の門(11)』

〈2019年漫画感想59冊目〉
灰原薬『応天の門(11)』


菅原道真と在原業平の活躍を描く平安クライム・サスペンスの第11巻。
まあ,基本的には菅原道真の活躍の方が比重が大きいですかね。
とは言え,大人としての立場から道真を見守る業平も格好いいです。
女好きであるということは如何ともし難い部分があるのですが。
伴善男と藤原基経の政争に徐々に巻き込まれつつある道真の立ち位置は不穏。
序盤は純粋な悪役に見えた藤原基経は意外に嫌いではなかったりします。
夭折した道真の兄との交流がそう思わせるのかもしれませんが。
いずれにしても伴善男も藤原基経も油断の出来ない胡乱な人物であるのは確か。
此処から如何に応天門の変へと繋がっていくのか楽しみです。
今巻で一番好きなのは牛車の中での業平と道真の語らいかなあ。
純粋に学問のみを望む捻くれた道真と経験ある大人としての業平の対比が面白い。
無類の女好きでありながらも検非違使としての要職を担う業平が大好きです。
まあ,番外篇でのいじられ方は毎回酷いのですが。
というか,今回は特に酷かった。
業平本人には全く責任がないことではあるのですけれどね。
そして,白梅が中心となるお話があったのも嬉しいところ。
稀有な才と恋に恋する乙女としての姿が微笑ましい。
悲劇的な道を歩む他の女性と比して,清涼剤としての存在感が素敵です。
新たに登場した源能有が今後どのような立ち位置となるのか楽しみ。
文徳天皇の子で今上の異母兄である能有は史実では道真との交流が有名。
茫洋たる雰囲気の中に何処か才気を見せる能有も魅力的であります。
彼が見通す20年先の未来が如何なる現実となるのか楽しみです。
先ずはその前に道真に掛けられた強盗殺人の嫌疑を如何に晴らすかが問題ですが。
相変わらずの独特の雰囲気が大好き。
今後も注目していきたい作品のひとつですね。

(新潮社 2019年)

タグ:灰原薬
posted by 森山樹 at 05:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画感想

2019年07月11日

購入記録(2019.07.11)

椙下聖海 マグメル深海水族館(1) 新潮社 ¥583
椙下聖海 マグメル深海水族館(2) 新潮社 ¥648
磯見仁月 傾国の仕立て屋 ローズ・ベルタン(1) 新潮社 ¥603

どちらも表紙&題名買い。
『マグメル深海水族館』は深海生物を題材とした作品の模様。
現在は4巻まで刊行されているようです。
とりあえず2巻まで購入したので面白かったら続きにも手を出す予定。
『傾国の仕立て屋ローズ・ベルタン』は実在の女性を描いた歴史漫画,かな。
マリ・アントワネットに仕えた女性を描く模様です。
ファッション・デザイナーの祖とも言うべき女性なのだとか。
背景も題材も好みなので楽しみです。

〈2019年漫画購入覚書〉 計105冊
posted by 森山樹 at 21:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 購入記録