2019年09月23日

葛木ヒヨン『機動戦士ガンダムヴァルプルギス(4)』

〈2019年漫画感想92冊目〉
葛木ヒヨン『機動戦士ガンダムヴァルプルギス(4)』


敬礼するフレドリカ艦長が印象的な『機動戦士ガンダムヴァルプルギス』第4巻です。
その敬礼の先にあるものは今巻で退場した父クリストフ准将に対するものなのかな。
ザク・マシーナリーを駆るエルナルドはフレドリカの兄と判明しました。
彼女もまた,この物語の渦中にある重要な人物のひとりなのでありましょう。
少々頼りなさも感じますが,芯の強さも見受けられるので,成長を期待したいものです。
結局,主人公のマシロ・オークスはパプテマス・シロッコのクローンなのですかね。
ハマーン・カーンを名乗る女性もまた彼女のクローンのように思われます。
マシロの父とされるトニオ・マンハイムがその鍵を握ることになるのでしょう。
或いはシロッコの夢見た世界を実現させるための愚かな遊戯であるのかもしれません。
アリーゼの駆るヘッジホッグ3ことファヴニールが新たにガンダム型に変形しました。
ジ・Oの姿からガンダムとなるオーヴェロンと同じ趣向というのが興味深い。
但し,ヘッジホッグの原型であるギャプランはシロッコによる設計ではありません。
このあたりもいろいろな謎が内包されていそうな感じ。
また,そのガンダム型の顔はZZガンダムに酷似しています。
アリーゼの切れた言動も含めてかなりお気に入りですね。
現在はオーヴェロンと交戦中ですが,そこに現れたメッサーラ型のMSも気になります。
ケルトの妖精の名を冠したグラシュティンという名前なのかな。
この搭乗者はマシロやフィーの事情を知るものというのも期待を煽ります。
回想を含めて少しずつ物語の真相が明らかになってきた感があります。
登場人物も登場MSも増えて楽しくなってきました。
メキネス,ハマーンを名乗る女性との三つ巴の戦いの推移を見守りたいと思います。
個人的にはファヴニールを駆るアリーゼだけでお腹いっぱいですけれどね。
後は形式番号だけ登場したタイタニアが出て欲しいなあ。
オーヴェロンとタイタニアと対になっているのが興味をそそります。

(角川書店 2019年)

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2019年09月22日

大森倖三『機動戦士ガンダムNT(2)』

〈2019年漫画感想91冊目〉
大森倖三『機動戦士ガンダムNT(2)』


みんな大好きゾルタン・アッカネンが登場する『機動戦士ガンダムNT』第2巻です。
前作に続く不死鳥狩りとその嚆矢が描かれます。
基本的には劇場版そのままの展開ですが,フェネクス暴走が描かれたのは興味深い。
とは言え,そこまで目新しい内容ではありませんでした。
尤も,お蔭でマーサ・ビスト・カーバインの出番が増えたのは重畳かな。
劇場版ではその出番は殆どありませんでしたからね。
また,フェネクスとバンシィの兄弟機対決も悪くなかった。
フェネクスの暴走はやはりNT-Dの影響によるものなのですかね。
このあたりは劇場版からでは読み取れなかったのですけれども。
或いはリタ・ベルナルの意志によるものなのかどうか。
ゾルタン・アッカネンはシナンジュ・スタインとともに登場。
改めて見るとシナンジュ・スタインのガンダムっぽさは如実に分かります。
情緒不安定なゾルタン・アッカネンはその異常性が垣間見えて素敵。
エリク・ユーゴよりも階級が上だったことに漫画版で気付きました。
不完全という言葉に反応するゾルタン・アッカネンがちょっと怖い。
彼の抱く心傷が如何に描かれるのかも楽しみです。
個人的には初期の想定通りの単純な悪役でも良かったような気もしますけれどね。
しかし,エリク・ユーゴは可愛いんだけどなあ。
劇場版と異なる展開,ということにはならないでしょうね。
ヨナ・バシュタはナラティブガンダムとともにシェザール隊の元へ。
ミシェル・ルオの指示によるフェネクス狩りは読み応えがありました。
とは言え,主人公としての魅力にはまだ乏しさを感じます。
フェネクスを巡ってゾルタン・アッカネンとの戦いが楽しみです。
登場人物がほぼ出揃い,物語も徐々に進んできました。
劇場版では描かれなかった物語の提示を今後も期待したいと思います。

(角川書店 2019年)

posted by 森山樹 at 16:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画感想

2019年09月21日

Ark Performance『機動戦士ガンダムMSV-Rジョニー・ライデンの帰還(19)』

〈2019年漫画感想90冊目〉
Ark Performance『機動戦士ガンダムMSV-Rジョニー・ライデンの帰還(19)』


遂にジョニー・ライデン専用の新型ゲルググが登場する第19巻です。
やっぱりジョニー・ライデンにはジオン系列のMSこそが似つかわしい。
開発に携わったのがリミアとアマリアというのも燃える展開でありますね。
まあ,まだ現在はクリストバルによる試験中ということになりますが。
早くジョニー・ライデンが駆るゲルググ・ウェルテクスの雄姿を見たいものあります。
背中のスラスターにリゲルグの面影を見るのは気のせいかなあ。
フークバルトを通じてデータが渡っていてもおかしくはないのですが。
そして,元カラカル隊員としてのクリストバルの立ち位置も格好いい。
リミアとアマリアの父との約束を果たしてくれることを期待します。
一方ではミナレットに眠るザビ家の遺産をジョニーたちは知ることになりました。
このあたりの大人たちによる作戦会議が非常に格好良い。
モビルスーツ戦以上に本作の魅力が詰まっている場面だと思います。
オクスナー・クリフの存在感も素敵なのですよね。
そして,その彼が知略で負けを認めるゴップ議長がたまらなく好き。
今巻でのゴップ陣営の出番は皆無だったのが残念。
ゴップ議長とイングリッド・ゼロ,ヴァースキ大尉の会話も好きなのですよね。
それぞれが腹に一物を持つ悪党でありながら,悪人ではないという不思議な雰囲気です。
ネオ・ジオン側ではアルレットとダントンが再登場。
グラナダでのアルレットとリミアの一瞬の邂逅が素敵でした。
表紙を飾るのもエンジニアのこのふたりというのが楽しい。
シャア・アズナブルの為にアルレットが用意する機体も気になります。
サザビーではなさそうなので,或いはザクIIIかギラ・ドーガの系列か。
いずれにせよ,ミナレットを巡る戦いは三つ巴の図式となりました。
此処までネオ・ジオンが物語に絡んでくるとは思わなかったなあ。
人間同士の因縁的な交錯も含めて,今後の展開が更に楽しみでなりません。

(角川書店 2019年)

posted by 森山樹 at 09:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画感想

2019年09月20日

購入記録(2019.09.20)

オニグンソウ もののがたり(10) 集英社 ¥583
Ark Performance 機動戦士ガンダムMSV‐Rジョニー・ライデンの帰還(19) 角川書店 ¥670
大森倖三 機動戦士ガンダムNT(2) 角川書店 ¥670
葛木ヒヨン 機動戦士ガンダム ヴァルプルギス(4) 角川書店 ¥670

〈機動戦士ガンダム〉の3冊は本来の発売日は一応明日の筈。
角川書店は前倒しで店頭に並ぶことが多い気がします。
『機動戦士ガンダムMSV-Rジョニー・ライデンの帰還』が一番楽しみ。
細かな設定を拾い上げてくれるのが嬉しいです。
ヴァースキ大尉とか超格好いいしね。
『もののがたり』は連載追わなくなったので展開が分かっていません。
いろいろな意味で佳境に差し掛かっている感はありますけれどね。
此方も期待したいと思います。

〈2019年漫画購入覚書〉 計149冊
posted by 森山樹 at 22:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 購入記録

楠桂『鬼切丸伝(9)』

〈2019年漫画感想89冊目〉
楠桂『鬼切丸伝(9)』


鬼を斬れる唯一の刀である鬼切丸を振るう少年を描く『鬼切丸伝』の第9巻。
3篇が収録されていますが,そのうちのふたつは戦国時代が舞台です。
残るひとつの「生田川鬼処女」は時代が明示されていません。
本来の伝承からすれば,奈良時代ということになります。
尤も,鬼切丸の少年は奈良時代には生誕していないのですが。
菟原処女の伝説を上手く一捻りした物語は素直に好み。
珍しく鬼切丸の少年が心動かす程の美貌というのも悪くないです。
余韻が残る結末もなかなかに悲しくてお気に入り。
戦国時代を扱った2篇は宇喜多直家と島津家久が主人公となります。
どちらもそのふたりではなく周囲のものが鬼に堕ちるのが悲しい。
特に梟雄と称せられる宇喜多直家は娘たちが鬼となる悲惨な末路を辿ります。
宇喜多直家自身には同情し得る余地はあるのですけれどね。
とは言え,娘を犠牲にしての版図拡張はやはり梟雄というべきなのでしょう。
鬼に堕ちずともより鬼らしい生涯に思えます。
お気に入りの鈴鹿御前が登場するのも嬉しいところ。
変わらぬ美貌がたまらなく魅力的であります。
島津家久を描く「釣り鬼野伏せ」は捨て奸が描かれるのが楽しい。
きちんと島津四兄弟も総登場してくれるのが良いですね。
鬼島津と称えられた島津義弘ではなく家久が中心というのも面白いです。
また,既に描かれた長曾我部元親について触れられるのも好み。
或いは時系列に並べ替えて読んでみるというのも一興かもしれません。
『鬼切丸』本篇も再読したいので,復刊してくれないものですかね。
文庫版よりも『鬼切丸伝』と同じ版型で読みたいものであります。

(リイド社 2019年)

タグ:楠桂
posted by 森山樹 at 05:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画感想